社内電話

【必見】PBXの価格相場とコストダウン方法

PBX・ビジネスフォン価格

電話交換機(PBX・ビジネスフォン)の電話設備の買替えは、おおよそ10年程度

そのため、「電話設備更新の価格相場が分からなくて調べている方」や
「少しでも導入コストを抑えたい方」へ

この記事では、いくつかの構成例で具体的な見積を紹介しますので

あなたの会社に近い構成例の見積を、参考にしてください

100社以上の電話交換機リプレース経験がある私から、知識ゼロの方でも分かるように解説していきます

電話交換機(PBX・ビジネスフォン)の主な役割

PBX・ビジネスフォンは「そもそも必要なの?」という疑問をお持ちの方へ

PBX・ビジネスフォンの主な役割は以下のとおり

PBX・ビジネスフォンの主な役割

● 内線(電話機)相互の通話
● 外線(ひかり電話・アナログ電話)へ発信・着信
● 外線からの着信時に内線電話を鳴らす
● 短縮ダイヤルの登録
● 営業時間外などに留守応答メッセージを流す
● PHSや携帯電話を内線として利用
● 放送設備との連動
● ドアホンとの連動
● 医療機関ではナースコールとの連動

これ以外にも多くの機能がありますが、複数台の内線電話がある場合は

電話交換機(PBX・ビジネスフォン)の機能は必要不可欠です

クラウドPBXについても、PBX・ビジネスフォンを企業内に設置するのではなく
PBX機能をサービス提供しているのです

電話交換機(PBX・ビジネスフォン)の価格相場

電話設備更新の見積は、構成内容や工事方法、規模によって大きく変わってきますが

今回は、一般的な企業で電話設備を買い替えるという内容で

いくつかの構成例を使って具体的な見積を紹介していきます

構成例①:ひかり電話4ch、電話機10台

以下の構成例で、電話設備更新の見積を紹介します

● 外 線:ひかり電話4ch
● 内 線:多機能電話10台、アナログ内線1台(FAX)
● その他:10分間停電対応、留守応答メッセージ

・ビジネスフォンの主装置は、小規模タイプのビジネスフォンを選定。
・FAXは、ひかり電話のダイヤルインサービスで内線収容
・電話ケーブルは既設のケーブルを流用

<見積内容>

品 名 数 量 単 価 合 計
ビジネスフォン(主装置)本体 1式 530,000 530,000
多機能電話機 10台 45,000 450,000
工事材料 1式 30,000 30,000
PBX設置・設定作業 1式 200,000 200,000
電話機取替作業 1式 100,000 100,000
成端工事 1式 50,000 50,000
通信試験 1式 30,000 30,000
諸経費(既設廃棄含む) 1式 50,000 50,000
1,440,000
値引き -460,000
合 計 980,000

※見積価格は一般的なオフィスを想定しています。環境によって工事費用は大きく変わります。
※ひかり電話等の回線契約費用は見積に含まれていません。

構成例②:ひかり電話8ch、電話機30台

以下の構成例で、電話設備更新の見積を紹介します

● 外 線:ひかり電話8ch
● 内 線:多機能電話20台、アナログ内線10台+(1台FAX)
● その他:3時間停電対応、留守応答メッセージ

・中規模タイプの電話交換機(PBX)を選定。
・内線は、多機能電話と一般電話の割合が2:1
・FAXは、ひかり電話のダイヤルインサービスで内線収容
・電話ケーブルは既設のケーブルを流用

<見積内容>

品 名 数 量 単 価 合 計
電話交換機(PBX)本体 1式 1,000,000 1,000,000
多機能電話機 20台 45,000 900,000
一般電話機 10台 12,000 120,000
工事材料 1式 60,000 60,000
PBX設置・設定作業 1式 400,000 400,000
電話機取替作業 1式 300,000 300,000
成端工事 1式 80,000 80,000
通信試験 1式 50,000 50,000
諸経費(既設廃棄含む) 1式 100,000 100,000
3,010,000
値引き -1,010,000
合 計 2,000,000

※見積価格は一般的なオフィスを想定しています。環境によって工事費用は大きく変わります。
※ひかり電話等の回線契約費用は見積に含まれていません。

構成例③:ひかり電話8ch、電話機50台

以下の構成例で、電話設備更新の見積を紹介します

● 外 線:ひかり電話8ch
● 内 線:多機能電話30台、アナログ内線20台+(2台FAX)
● その他:3時間停電対応、留守応答メッセージ、ページング(放送連動)

・中規模タイプの電話交換機(PBX)を選定。
・内線は、多機能電話と一般電話の割合が3:2
・FAXは、ひかり電話のダイヤルインサービスで内線収容
・電話ケーブルは既設のケーブルを流用

<見積内容>

品 名 数 量 単 価 合 計
電話交換機(PBX)本体 1式 1,400,000 1,400,000
多機能電話機 30台 45,000 1,350,000
一般電話機 20台 12,000 240,000
工事材料 1式 100,000 100,000
PBX設置・設定作業 1式 500,000 500,000
電話機取替作業 1式 500,000 500,000
成端工事 1式 100,000 100,000
通信試験 1式 50,000 50,000
諸経費(既設廃棄含む) 1式 150,000 150,000
4,390,000
値引き -1,490,000
合 計 2,900,000

※見積価格は一般的なオフィスを想定しています。環境によって工事費用は大きく変わります。
※ひかり電話等の回線契約費用は見積に含まれていません。

構成例④:ひかり電話8ch、電話機50台+PHS内線10台

以下の構成例で、電話設備更新の見積を紹介します

● 外 線:ひかり電話8ch
● 内 線:多機能電話30台、アナログ内線20台+(2台FAX)
● PHS:PHSアンテナ4台、PHS子機10台
● その他:3時間停電対応、留守応答メッセージ、ページング(放送連動)

・中規模タイプの電話交換機(PBX)を選定。
・内線は、多機能電話と一般電話の割合が3:2
・PHS内線の更新(PHSアンテナ4台と子機10台を想定)
・FAXは、ひかり電話のダイヤルインサービスで内線収容
・電話ケーブルは既設のケーブルを流用

<見積内容>

品 名 数 量 単 価 合 計
電話交換機(PBX)本体 1式 1,60,000 1,600,000
多機能電話機 30台 45,000 1,350,000
一般電話機 20台 12,000 240,000
PHSアンテナ 4台 70,000 280,000
PHS子機 10台 35,000 350,000
工事材料 1式 120,000 120,000
PBX設置・設定作業 1式 550,000 550,000
電話機取替作業 1式 500,000 500,000
PHSアンテナ取替・子機登録作業 1式 150,000 150,000
成端工事 1式 100,000 100,000
通信試験 1式 80,000 80,000
諸経費(既設廃棄含む) 1式 180,000 180,000
5,500,000
値引き -1,700,000
合 計 3,800,000

※見積価格は一般的なオフィスを想定しています。環境によって工事費用は大きく変わります。
※ひかり電話等の回線契約費用は見積に含まれていません。

構成例⑤:ひかり電話16ch、電話機100台

以下の構成例で、電話設備更新の見積を紹介します

● 外 線:ひかり電話16ch
● 内 線:多機能電話40台、アナログ内線60台+(4台FAX)
● その他:3時間停電対応、留守応答メッセージ、ページング(放送連動)

・中規模タイプの電話交換機(PBX)を選定。
・内線は、多機能電話と一般電話の割合が2:3
・FAXは、ひかり電話のダイヤルインサービスで内線収容
・電話ケーブルは既設のケーブルを流用

<見積内容>

品 名 数 量 単 価 合 計
電話交換機(PBX)本体 1式 2,200,000 2,200,000
多機能電話機 40台 45,000 1,800,000
一般電話機 60台 12,000 720,000
工事材料 1式 200,000 200,000
PBX設置・設定作業 1式 700,000 700,000
電話機取替作業 1式 1,000,000 1,000,000
成端工事 1式 200,000 200,000
通信試験 1式 100,000 100,000
諸経費(既設廃棄含む) 1式 200,000 200,000
7,120,000
値引き -2,320,000
合 計 4,800,000

※見積価格は一般的なオフィスを想定しています。環境によって工事費用は大きく変わります。
※ひかり電話等の回線契約費用は見積に含まれていません。

構成例⑥:ひかり電話16ch、電話機100台+PHS内線20台

以下の構成例で、電話設備更新の見積を紹介します

● 外 線:ひかり電話16ch
● 内 線:多機能電話40台、アナログ内線60台+(4台FAX)
● PHS:PHSアンテナ8台、PHS子機20台
● その他:3時間停電対応、留守応答メッセージ、ページング(放送連動)

・中規模タイプの電話交換機(PBX)を選定。
・内線は、多機能電話と一般電話の割合が2:3
・PHS内線の更新(PHSアンテナ8台と子機20台を想定)
・FAXは、ひかり電話のダイヤルインサービスで内線収容
・電話ケーブルは既設のケーブルを流用

<見積内容>

品 名 数 量 単 価 合 計
電話交換機(PBX)本体 1式 2,600,000 2,600,000
多機能電話機 40台 45,000 1,800,000
一般電話機 60台 12,000 720,000
PHSアンテナ 8台 70,000 560,000
PHS子機 20台 35,000 700,000
工事材料 1式 300,000 300,000
PBX設置・設定作業 1式 800,000 800,000
電話機取替作業 1式 1,00,000 1,000,000
PHSアンテナ取替・子機登録作業 1式 300,000 300,000
成端工事 1式 200,000 200,000
通信試験 1式 120,000 120,000
諸経費(既設廃棄含む) 1式 230,000 230,000
9,330,000
値引き -3,030,000
合 計 6,300,000

※見積価格は一般的なオフィスを想定しています。環境によって工事費用は大きく変わります。
※ひかり電話等の回線契約費用は見積に含まれていません。

価格の抑え方について

電話設備更新の予算に対して、見積価格が大幅にオーバーしていたり
少しでもコストを抑えたい方は、以下を検討してみては如何でしょうか

● 一般電話機やPHS設備を既設流用する
● PHS内線から法人携帯電話へ
● クラウドPBXを検討
● 複数の業者から見積をとる

一般電話機やPHS設備を既設流用する

内線固定電話には、「多機能電話機」と「一般内線電話機」があります。

「多機能電話機」
外線・機能ボタンや液晶表示などメーカー独自の制御で動作するため、他メーカーや同じメーカーでも機種によって利用できないため、更新時は買い替えが必要です。

「一般内線電話機」
規格化されており、他メーカーの設備でも動作が可能です。
そのため、更新時に既設を流用する事ができます。

「PHS設備」
同じメーカーのPBX・ビジネスフォンへ更新する場合、流用できる可能性が高いです。

流用できる既設機器はそのまま使い、故障時に買い替える事で初期コストを抑えます。

デメリットとして、既設流用した設備の故障リスクがあげられます。

PHS内線から法人携帯電話へ

紹介した見積から分かるように、見積に占めるPHS設備の割合は大きいです。
あなたの会社でPHS内線を利用している場合、「PHSあり」と「PHSなし」の見積で比較してみましょう。

PHS内線に代わるのが法人用携帯電話になります。
かけ放題の定額制や、携帯電話を内線電話と同じように使うことができるFMCサービスも提供されていますので検討してみては如何でしょうか

デメリットとして、携帯電話は毎月料金が発生します。

PHS設備にかかる費用と、携帯電話の利用料の比較検討をしてみましょう。

法人向けスマホがおトク!【法人通信】

クラウドPBXを検討

在宅勤務などによる働き方改革で、電話設備に関してもPBXのクラウド化は年々増加傾向にあります。

電話機の種類や構成内容によってはクラウドPBXが安価で運用できる場合もありますので検討してみては如何でしょうか。
ただし、あまり期待できる程の費用対効果がなく、PBX・ビジネスフォンの更新をする企業も多いのが現実です。

クラウドPBX料金がデメリットになった件について、別記事で解説しています。

クラウドPBXのデメリットは料金だったクラウドPBXを導入して、料金メリットを出したいと考えている方へ、クラウドPBX料金が高くなってしまった具体例をご紹介しますので参考にしてください。...

クラウドPBXのデメリットとして、音声品質の問題や、サービス機能がPBXと比較して少ない事、毎月の料金です。

複数の業者から見積をとる

電話工事業者によって、見積価格の差が大きくなる事はよくある事です。
仲介業者があり見積価格が高くなっている場合や、新規取引獲得の為に大幅な値引きをする業者など様々です。

ある程度の要件が決まれば、複数業者へ一斉に見積依頼し、1社に業者を絞った上で、詳細な打合せに移行する事が、望ましいです。

以下のように、複数業者へ見積依頼するサイトもあるので活用してみては如何でしょうか

8社から一括お見積り【ビジネスホン】

また、メーカーに直接問合せし、メーカー代理店からの見積をとる方法もあります。

<PBX主要メーカー>
● NECプラットフォームズ
● 日立情報通信エンジニアリング
● OKIクロステック
● 富士通
※インターネット検索 『メーカー名 PBX』

 

まとめ

電話交換機(PBX・ビジネスフォン)の価格相場は、紹介した見積を参考にしてください。

ただし、価格相場の一番の確認方法は、” 複数の業者から見積をとること “ です。

電話設備は10年程度利用する事になるので、初期費用だけでなく運用サポートについても、業者を選ぶポイントにしましょう。

また、商品知識やネットワーク知識についても業者選定のポイントとし、あなたの会社にとってメリットとなる提案を期待しましょう。