社内LAN

スイッチングハブ交換で速度低下も改善!機器選びのポイント解説

スイッチングハブを交換することにより、ネットワークの速度低下が改善されることがあります。

長年利用しているスイッチングハブ動作も、安定しているか分からない時などは
スイッチングハブの交換を検討しましょう

今回、スイッチングハブ選びのポイントを解説しますので、是非参考にしてください。

スイッチングハブ機器選びのポイント

スイッチングハブを選ぶ上で、機器の価格以外で重要なポイントとなるのが

『 高速かつ安定動作 』

スイッチングハブのカタログスペックでのチェック項目は以下のとおり
※簡単な内容となっていますので最後までご覧ください。

● ギガビット(10/100/1000Mbps)対応
● ノンブロッキング仕様
● ループ防止機能の有無
● メーカー保証期間

メーカーのホームページから、機器の製品仕様を確認することができます。
上記ポイントを確認してみましょう。

参考までに、エレコム社の製品仕様の確認項目は以下のとおりです。

<チェック項目(参考例)>
エレコム EHB-UF2A08TP/EHB-UG2A08TPの製品仕様(抜粋)

ノンブロッキング仕様について

ノンブロッキングとは、スイッチングハブのパケット処理で、遅延が発生しないことを言います。

何年か前までは、ギガビット対応スイッチングハブは高価な機器でしたが、今や数千円で購入できるネットワーク機器となりました。

但し、インタフェース(ポート)がギガビット対応でも、スイッチングハブの処理能力によっては最大限のパフォーマンスがでない製品もあります。

ノンブロッキングを実現できる、スイッチングハブ内のスイッチ容量と、パケット転送能力について解説します。

スイッチファブリック(容量)について

メーカーによって、「スイッチファブリック」や「スイッチング容量」といった呼び方をしますが、1秒間に処理できるbitを表し、単位は「Gbps」です。

質問:8ポートのギガスイッチングハブで、ノンブロッキングに必要なスイッチファブリックは?

答え:16Gbpsとなります

ギガビットのポートが8ポートなので8Gbpsと思いがちですが、送信と受信を同時に通信する、全二重通信となるため、ポート数×2Gbpsとなります。

24ポートスイッチングハブの場合、スイッチファブリック48Gbpsが、ノンブロッキングとなります。

パケット転送能力(スループット)について

つぎに、パケットを転送する能力について解説します。

イーサネット最小フレームサイズ64Byteを、転送する単位(pps)で表しますが、詳細の説明は省略します。

結論から言うと、1ポートあたりに必要なスループットは以下のとおり

100Mbpsは、148,809pps
1Gbpsのは、1,488,095pps

8ポートのギガスイッチングハブの場合
8ポート × 1,488,095pps = 11,904,760pps(約12Mpps)

24ポートのギガスイッチングハブの場合
24ポート × 1,488,095pps = 35,714,280pps(約35.8Mpps)

上記仕様であれば、ノンブロッキング(ワイヤースピード)のパケット転送能力となります。

ループ防止機能について

スイッチングハブを選ぶポイントの『安定動作』について、誤ってネットワーク配線がループ状態になった場合

企業であれば、社内ネットワークが停止してしまう程のトラブルになります。

ネットワーク配線のループ現象が発生してしまった場合、スイッチングハブのループ防止機能で対策を講じましょう。


【ループ防止機能】
ループの発生を検知し(STEP①)、対象のポートを自動で閉鎖(STEP②)する機能です。

メーカー保証の確認

メーカー保証期間は、万一の故障の時でも。メーカーが無償で修理してくれる期間。

通常1年保証という機器が多い中、安価なスイッチングハブでも、3年もしくは5年のメーカー保証がある機器が販売されています。

機器の平均故障間隔(故障が起こるまでの稼働平均時間)を、MTBFという時間で表しますが、EHB-UG2A08TPでは、安価にも関わらず、MTBFが439,000時間と長時間、メーカー保証も3年と、信頼性が高いです。

他のメーカーも同じように、『安価・高速・安定』の機器が販売されていますので
今お使いの機器から、あなたの気に入ったスイッチングハブに交換してみましょう。