社内LAN

電源がない場所に設置できるスイッチングハブのご紹介

ネットワーク機器から100mを超える場所に、社内ネットワークを延長したい場合など

光ケーブルで構築または、100M以内に中継用のスイッチングハブを設置する構成となりますが、光ケーブル構築ではコストが高くなり、中継用スイッチングハブを設置するには、電源工事が必要となり

安価なスイッチングハブに、高額な電源工事費がかかることがあります。

今回は、電源を必要としないスイッチングハブの紹介と、電源不要の仕組みとなるPoEについて解説していきたいと思います。

電源がない場所に設置できるスイッチングハブのご紹介

電源を必要としないスイッチングハブ(PoE受電)を以下にご紹介します。

ほかにも、中継スイッチングハブの役割を担う、PoEパススルー機能が付いた無線アクセスポイントなどの機器もありますので、参考にしてください。

【スイッチングハブ(PoE受電)】
サンワサプライ LAN-GIH5PSEPD
NETGEAR GS105PE

【PoEパススルー機能付き機器)】
ELECOM 法人向け無線アクセスポイント WAB-M1775-PS
パナソニック PN24015 GA-PT1TPoE

PoE(Power over Ethernet)について

ネットワーク機器にLANケーブルを利用して電源供給するPoE(Power over Ethernet)について、規格と仕組みについて解説します。

ネットワークカメラや無線アクセスポイントなど、PoEを使うネットワーク機器は多くありますが、メーカーが異なっても利用できるように標準規格化されています。

IEEE802.3規格概要

メーカーが異なる機器の間でもPoEが動作するようIEEEで標準化されています。

4Kネットワークカメラなど、高電力を必要とする機器に対応できるよう、PoE技術も以下のようにアップグレードしています。

IEEE規格 IEEE 802.3af IEEE 802.3at IEEE 802.3bt
PoE PoE+ PoE++
PSE給電電力 15.4W 30W 60W (type3)
90W (type4)
PD受電電力 12.95W 25.5W 51W (type3)
71W (type4)
LANケーブル CAT3以上 CAT5以上 CAT5以上
標準化 2003年 2009年 2018年

構成イメージ

PoEスイッチングハブと無線アクセスポイントやネットワークカメラとの接続構成。
電源を必要としないPoE受電スイッチングハブの接続構成は以下のとおり

PoE給電スイッチングハブからの給電により、PoE受電スイッチングハブが動作。
さらにネットワークを100M延長することができます。

まとめ

離れた場所へ社内ネットワークを延長するとき、中継用スイッチングハブを使って延長することがあります。

中継用スイッチングハブを設置する場所について、設置環境(電源の有無、屋内・屋外)が重要となってきますが、電源を必要としないスイッチングハブの場合は、電源にとらわれず自由に設置場所を選ぶことができます。

光ケーブル工事や電源工事などでコスト高になり、あきらめていた社内ネットワーク延長も再検討できるようになりますので、是非、PoE受電スイッチングハブやPoEパススルー機能付き機器も検討してみては如何でしょうか